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日本赤十字社 神奈川県支部

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報告

青少年赤十字リーダーシップ・トレーニング・センター ~自分がかわる!世界がかわる!!~

 本年も、県内小・中・高校生のための青少年赤十字リーダーシップ・トレーニング・センター(Leadership Training Center=LTC)を、東京都八王子市の「大学セミナーハウス」で行いました。その一端を、訪問した神奈川県青少年赤十字賛助奉仕団員が報告します。

日程は次のとおりでした。
 小 学 校 8月 7日(水)~ 8月 9日(金)(2泊3日)
 中 学 校 7月30日(火)~ 8月 1日(木)(2泊3日)
 高等学校 8月 9日(金)~ 8月13日(火)(4泊5日)

LTCって何?

 LTCとは、赤十字の理念である「人道」の価値観に基づき、自ら進んで行動できる自主・自立の精神(ボランティア精神)を身につけることと、集団生活を通じて学校や地域社会のリーダーとなる資質を引き出すことを目的とする、青少年赤十字の研修です。そこでは、「人道」や赤十字の歴史、組織等について学ぶとともに、青少年赤十字の3大実践目標である「健康・安全」「奉仕」「国際理解・親善」を理解するために必要な知識や技術を、体験的なプログラムの中から学びます。

ボランティア 「良いリーダー」としての態度の勉強

 「ボランティア」とは「自分から進んで行動すること・人」という言う意味です。LTCでは、常に「自分から進んで行動する」ことが求められています。「気づき、考え、実行する」を意識し、友達と「考え、協力」していきます。

 LTCの生活では、自分から進んで行動するために「命令しない、命令されない」ことが徹底されています。チャイムなどの合図が一切ありません。「講師から生徒へ・生徒から講師へ・生徒から生徒へ」の連絡は全て掲示板を用いて行います。生徒は常に注意深く掲示板を見ていなければなりません。その掲示板は日を経るごとに、生徒の工夫によって見やすいように改良されていきました。

 訪問したのは日程の2日目でしたが、既に様々な場面で自ら進んで動き、お互いが仲良く協力して生活環境を良くしようとする光景が見られました。

①掲示板.jpg               ▲自ら掲示板を確認

なすことをもって学ぶ ~Learning by Doing~ 理論と体験を通して学ぶ

 LTCでは、「赤十字と青少年赤十字の歴史・精神・組織・活動」「「ボランティア」「救急法」「防災教育プログラム」「会議の進め方」「グループワーク」「国際理解プログラム」「プロジェクトの企画・立案・実行の方法」などを学びます。その方法は常に「理論」と「体験」を併せて行われました。

ボランタリーサービス
 日程の中に「ボランタリーサービス」という時間があります。これは、集団で生活している中で他の人が不便を感じていることに「気づき」、それを改善する方法を「考え」、改善を「実践する」時間です。そのために必要があれば協力者を募って共に考えます。この姿勢は「ボランタリーサービス」の間だけでなく、研修中、そして、終了後に家庭、学校、地域に戻ってからも発揮されることが期待されています。参加者は「気づき・考え・実行する」姿勢が身についたと感じて、家路についたことでしょう。

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               ▲ボランタリーサービス:他の人のために行動します

実際のプログラムから

小学校の「国際理解プログラム」~世界の国について知ろう~

ポスターセッション

 世界で「地球温暖化」をはじめとした環境問題が叫ばれる中で、「SDGs(Sustainable Development Goals):持続可能な開発目標」が掲げられています。参加者は話を聞いて課題を理解し、班ごとに「健康」「水」「学校」「食料」の4つのテーマについて調べ、協力してポスターを作りました。その後、交代で自分の班のポスターを説明し、他の班のポスターを見に行きました。どの班もメンバーがよく協力して工夫したポスターを作り、説明も上手にできていました。

高校生ボランティアの報告を聞く
 昨年シンガポールでの青少年赤十字国際交流事業に参加した高校生ボランティアの報告を熱心に興味深く聞きました。

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               ▲ポスターセッション:良いグループワークでポスターづくり

中学校・高等学校の「障害とともに生きる」

視覚障害がある方の話を聴く
 神奈川県ライトセンターの職員で視覚障害のある方を講師に迎えてお話を聞きました。
 内容は、ライトセンターのこと、日本の人口1億3千万人のうち1%の130万人が身体障害者で、300人の生徒がいれば3人の障害者がいる計算になること、健常者と障害者が対等の関係にあることが大切であること、障害者スポーツのこと、盲導犬のこと、点字のことなどでした。参加者は、講師を支える盲導犬が最初から最後まで大人しく座って、講義が終わるのを待っているのにびっくり、感心し、講師が料理をされている映像が紹介された時には感銘を受けていました。

※神奈川県ライトセンター:視覚障害者のための総合的な福祉施設

視覚障害と、誘導を体験する
 生徒は二つのグループに分かれて、実際に視覚障害者の誘導と点字を体験しました。それぞれが両方の活動を体験しました。
・誘導体験
 ペアになって、一人がアイマスクを付けて視覚障害者の役になり、もう一人が誘導者の役になる体験をしました。階段や凹凸のある道を歩いて帰ってきて、お互いに話し合いをします。どのように声を掛けたら良いか、被誘導者のどこをつかんだらよいか、どのような不安があり、どのように誘導してほしかったかなどを話し合いました。
・点字体験
 点字の成り立ち、点字の仕組み等について説明を受けた後、点字を打つ練習をしました。力加減が難しく、力を入れすぎると紙に穴が開いてしまいます。最後に自分の名前を点字で打って講師のチェックを受けました。皆、正しく打つことができました。

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▲盲導犬とのふれあい                 ▲ペアになって誘導体験

健康安全プログラム

 三角巾を使った傷病者の手当て、心肺停止となった人を救う方法を学びました。

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▲心肺蘇生を体験             ▲三角巾を使った応急手当の練習

参 加 者 の こ と ば

LTCに参加した動機や、参加して学んだこと、自分の中の変化などについて、参加者に伺いました。

小学生

・両親に勧められて参加しました。最初のホームルームで皆と仲良くなれて、意見を出しやすくなりました。学校では去年までリーダーだったので、これからもLTCで学んだことを生かして自分なりに活動したいです。
・救急法に興味があり、兄から聞いて参加したいと思っていました。初めは緊張したけど、友達ができました。学校では陸上競技やサッカーが好きですが、これまで先頭に立って行動することが無かったので、これから挑戦したいです。

中学生

 ・小学校のLTCに参加し、中学校でも青少年赤十字の活動をしています。今回も、もっと学外の仲間と交流をしたいと思って参加した。特に、ボランティアとは何か、その意味と実践をもっと勉強したいと思っています。
 ・赤十字の仕事をしている親に勧められて参加しました。他校の生徒と触れ合うことができて嬉しいです。自分がリーダーになるにしても、支える人になるにしても、「リーダーシップ」についてもっと勉強したいと思っています。
 ・学校で、生徒会や被災地への募金、老人ホームでのボランティア活動などをしているため、そのまとめ方や進め方を勉強したいと思って参加しました。

高校生

 ・前から赤十字に興味があり、中学校LTCに参加した際に自分が成長したと感じたので参加しました、今回の高校LTCでも一段と成長したいと思っています。
 ・養護教員に勧められて参加しました。これまで活動的なことをした経験がないので、ここでの共同生活で友情を育み、ボランティアについて学びたいです。
 ・母から勧められて参加しました。自分は行動力がないので、そこを変えたいです。LTCでの経験を将来の進路にも役立てたいと思っています。
 ・中学生の頃からLTCのことは聞いていて、ぜひ参加したいと思っていました。一人だけでは輪が広がらないと思うので、いつでも、どこでも、誰とでも仲良くして協力していきたいです。

指導者

 ・参加者からは、LTCに参加する前に抱いていた期待が満たされ、学校へ帰った後もさらに自分のため、他者のためのリーダーとしてボランティア活動に努めたいと言う意見を多く聞くことができました。

Ⅳ.ま と め
 今年度のLTCのキーワードは「自分がかわる!世界がかわる!」でした。今回紹介した内容以外にも、様々なプログラムがあり、「ワークショップ」では自分が実施したいプログラムの「企画書」を作ります。そのために講師や先輩ボランティアの助言のもとで具体的に計画を立てます。その実践的な学びの経験は将来、学校、地域、社会の中で役に立つものです。今回、楽しそうに学んでいる生徒たちを見て、彼らが「自分がかわる」ことによって、「世界をかえる」一人になってくれると確信しました。

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                  ▲ワークショップ:自分が作った企画書を提出!


 ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

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