報告
「防災・減災」を考える ~青少年赤十字教育研究会~
2月11日(火・祝)、「青少年赤十字教育研究会 ※」を開催しました。
「防災・減災」というテーマのもと、元中学校教諭の佐藤敏郎氏をお招きし、「3.11を学びに変える ~あの日の大川小の校庭に向き合う 世界中で"ただいま"が響きわたるように~」と題して講演をしていただきました。
当日は、青少年赤十字に登録する県内の学校教諭や高校生、赤十字ボランティアをはじめ、160人を越える県民の方々にご参加いただきました。
佐藤先生は、元教諭として、一人の犠牲者の親として、震災の事実を振り返り、今後発生が懸念されている自然災害に対してどの様に向き合えばよいのか、私たちが日頃から実践できることや、学校における防災教育についてお話てくださいました。
参加者からは「人のせいにしてはいけない。人任せにしないことの大切さを強く感じた。学校に帰って、生徒たちに伝えたい」「いざという時に正しく判断し、行動できるようにすることは、学校教育において実現していくべきことなので、自分にできることを考え続けたい」などの感想をいただき、一人ひとりが自分にできる具体的な「備え」を考える機会になりました。
講師 佐藤 敏郎 氏
宮城県石巻市生まれ。中学校の国語科教諭として宮城県内で勤務。震災当時は、女川第一中学校に勤務。石巻市立大川小学校に通っていた小学6年生のお嬢様を津波で亡くす。震災後は女川中学校などで防災担当主幹教諭、宮城県防災教育副読本の編集委員を歴任。2015年に退職し、現在は一般社団法人 Smart Supply Vision 理事兼特別講師として全国で講演活動を行っている。
※青少年赤十字教育研究会は、青少年赤十字指導者が青少年赤十字活動を指導する上での有益な知識や技術、情報などを学び、活動への意識向上を図るとともに、指導者間の交流を深めることを目的に毎年開催している。
▲講師:佐藤 敏郎 氏
▲講演会のようす